京・けんこう情報局

Vol. 20 「豚汁で体も心もほ~か ほか」 その1  京都市鏡山保育所         塚本 真弓

 鏡山保育所では、歌や踊りを見てもらったり、カルタ遊びやコマ回しなどの伝承遊びを一緒に楽しんだりと、地域の人たちと様々な交流をしています。子どもたちに、いろいろな人たちと接する中で、思いやりや感謝する気持ちを育むと共に、人と関わることの心地よさを感じてほしいと思っています。
 今回は、地域で一人で生活されているお年寄りの方たちを招待して、保育所の子どもたちがクッキングした豚汁を一緒に食べたり、「しあわせなら手をたたこう」などの歌や和太鼓演奏を聴いてもらったりして楽しみました。
 子どもたちと地域の方との食を通しての触れ合いの様子を報告します。
【招待状】
 地域の一人暮らしの方に豚汁パーティーにもらえるよう、鏡山社会福祉協議会や山科福祉事務所支援課に依頼し、ご案内を届けていただきました。その招待状を書くにあたり、5歳児クラスの子どもたちにも、どんなことを書いたら来てもらえるのかを相談しました。
 子どもたちは、覚えたての字で一つひとつの字をていねいに心を込めて「ほいくしょにきてね。まってるよ」と、うさぎや星などのイラストを添えて書いてくれました。


【当日の様子】
 子どもたちは、三角布にエプロンをつけ、早速、豚汁の材料のクッキングの開始です。
3歳児は、しめじや白菜を手でちぎったり、こんにゃくをスプーンでちぎりました。
4歳児は、ねぎや竹輪をハサミでチョキチョキと切ったり、大根と人参をピューラで皮をむき、コテで豆腐を切りました。
 子どもたちは、「今日は、おばあちゃんたちが一緒に食べてくれるから、(のどをつめないように)小さく切ろうね」と言いながら、竹輪をハサミで切っていました。
 

ねぎなどの細長いものをハサミで切ると、ハサミの楽しい練習にもなるよ

 5歳児は、4歳児が皮をむいた人参と大根を包丁で食べやすい大きさに切りました。春から何度も包丁を使ってクッキングしているので、包丁使いにも慣れてきています。
 各クラスでクッキングした材料を持ち寄り、園庭のかまどに設置した大なべで調理師が豚汁を作りました。
かまどのマキが燃える様子を「すごい。火が燃えている」
「Aさん(調理師)、熱くない?」と声をかけながら、豚肉を炒める様子を見ていました。

しっかり、人参の先を押さえて、皮をむくんだよね。包丁を使うときは、左手は「ねこの手」で切るんだよ。

みんながクッキングした材料入れてお鍋で煮るよ。
「ちちんぷい」のみんながクッキングした材料入れてお鍋で煮るよ。

「ちちんぷい」の魔法を加えて、おいしくな~ぁれ!

 豚汁ができあがるまでの間、「歌や手遊び」や「和太鼓演奏」を見てもらったり、子どもと地域の方がペアーになって「しあわせなら手をたたこう」を楽しみました。その後、子どもたちが「一緒にいこう」と誘って仲良く各部屋に行き、まずは、地域の方に自己紹介をしてもらいました。
 豚汁が出来上がると、豚汁とあらめの炒め煮をおしゃべりしながら一緒に食べました。

地域の方は「みんなが作ってくれて、おいしいなあ。」と、おかわりをしていただきました。
子どもたちは、「おかわりしてくれはった!」と、嬉しそうに報告していました。
子どもたちにとって、自分たちが作ったものを『おいしい』と言ってもらえる喜びを実感する良い機会となりました。

【参加された方の感想】
 ・招待状に子どもの字で『ほいくしょに きてね。まってるよ』と、かわいいうさぎの絵も書いてあり、保育所に行きたくなってきました。
 ・子どもたちと手をつないでもらい「わたしと、いっしょにたべよう」と誘ってもらい、嬉しかったです。
 ・子どもたちが作った豚汁、とってもおいしかったです。
 ・久しぶりに、家から出てきました。子どもたちの歌や手遊びもかわいかったです。
 ・いつも一人で食べているんだけど、みんなと一緒に食べれて、おいしかったです。
   寿命が延びました。