2019年11月8日
Vol.10 「事業所等給食施設講習会を開催しました!~食堂での減塩・適塩の取組のススメ~」
この度,事業所・大学・寄宿舎等を対象に,効果的に減塩・適塩の取組を実施できるよう,「高血圧の何が悪いのか」「塩と高血圧の関係」「正しい血圧の測り方」「減塩の落とし穴とコツ」について御講演いただき,グループワークでは,食堂で提供している汁物の塩分測定や食堂における減塩や健康づくりの取組についての意見交換を行いました。
対象施設と参加状況
- 対象施設
京都市内の事業所,大学,寄宿舎等(対象施設には,個別に案内をしています。) - 参加状況
44名(39施設)(管理栄養士・栄養士などの給食担当者・総務担当者など)
日時と場所
- 日 時 令和元年9月24日(火)午後2時30分~5時
- 場 所 右京区総合庁舎 5階 大会議室
内 容
- 講演
「循環器疾患・腎疾患予防の会議を握る減塩・適塩」
講師:八田内科医院 医師 八田 告 氏 - 汁物塩分濃度測定
「現状値を知る!~うちの食堂のみそ汁は塩辛いのか?」 - グループワーク
「食堂での減塩・適塩の取組について」
塩分濃度測定結果
- 塩分濃度測定について(平均塩分濃度:0.91%,n=36)
食堂でできる(又は,取り組みたい)減塩の取組(一部抜粋)
・健康に関する情報を発信する。
・塩分濃度を測定して,目標値におさまるよう作る。煮詰まりに注意。
・漬物のトングを小さくする。
・汁物を具だくさんにする。
・メニューにエネルギーだけでなく,食塩相当量も提示する。
・食堂に血圧計を設置する。
まとめ
グループワークでは,「減塩メニューは選ばれない」「味が薄いと言われる」という意見が多く聞かれ,「減塩は美味しくない」というマイナスのイメージが染み付いているのが現状です。
若年世代や働き盛りの方の生活習慣病予防や健康増進のため,日々の給食の役割は重要です。健康情報を発信し喫食者に関心をもっていただいたり,おいしい適塩の食事を提供していくことで,減塩に対するマイナスイメージを少しずつ変えていくことができます。