2018年2月20日
Vol.3「特定給食施設等講習会(病院・施設対象)を開催しました!~栄養・食事ケアの取組等~」
2025年を目途に,生活上の安全・安心・健康を確保するために医療や介護のみならず,福祉サービスも含めた様々な生活支援サービスが日常生活の場で適切に提供できるような地域での体制「地域包括ケアシステム」を構築し,推進することが求められています。
今回の講習会は,在宅や高齢者施設での栄養・食事ケアの取組や課題について情報共有し,病院から施設や在宅に移り変わっても一連で適切な栄養管理が行えるよう,管理栄養士・栄養士の連携強化を図ることを目的に開催しました。
対象施設と参加状況
- 対象施設
京都市内の病院,介護老人保健施設,老人福祉施設等(対象施設には,個別に案内をしています。) - 参加状況
152名(142施設)(管理栄養士・栄養士等)
日時と場所
- 日 時 平成29年11月27日(月)午後2時~4時30分
- 場 所 ウィングス京都 イベントホール
内 容
- 講義2「在宅における栄養・食事ケアの取組」
(京都訪問栄養士ネット 管理栄養士 樹山 敏子氏)
>>京都訪問栄養士ネット - 講義3「施設における栄養・食事ケアの取組」
(社会福祉法人 市原寮 管理栄養士 芦澤 菜月氏)
>>社会福祉法人 市原寮 - 情報提供「『地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関する
ガイドライン』について 」
>>厚生労働省HP(地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理)
アンケート結果
- 参加施設について(アンケート回収率 88.2%,n=135)
- 「本講習会を通じて,地域住民の栄養・食生活を支援する上で,病院・施設の管理栄養士・栄養士としてどのような役割があると感じましたか」
(アンケート回答の一部を紹介)- その方々の生活を知り<家族環境など嗜好>を配慮した対応がとても大切なんだと感じた。病院↔施設↔地域をつなぐのはやはり連携なのだなと感じた。(老人福祉施設)
- 多職種連携といわれている中,管理栄養士も栄養管理だけでなく多職種の知識も理解が必須になってきていると思いました。(介護老人保健施設)
- 入院時のみのケアではなく,自宅に帰ってからの栄養管理が出来るようになって初めて利用者を栄養面から支えるといえると感じました。(病院)
- 病院や施設も努力すべきことではあるが,行政の栄養士のがんばりが重要なのではないかと思う。地域をつなぐのは私たちだけでなく行政だと思います。(病院)
- 本講習会は,地域住民の栄養・食生活を支援する上で,病院・施設の管理栄養士・栄養士としての役割を今一度考えていただくことを目的の一つとして開催しました。アンケートには,在宅栄養士との関わりの大切さや地域との連携の必要性についての新たな気づきも多くありました。
- また,病院や施設だけでなく,地域住民の栄養面を支えていく仕組みを,行政としても進めてまいります。