食と健康情報
「食べる」「話す」「笑う」「呼吸する」など,私たちが生きていく上で重要な役割を果たしているのが口腔機能(こうくうきのう)つまり,「歯と口の働き」です。
食べ物を噛む機能や飲み込む機能は年を重ねるにつれて低下し,お口の中も汚れやすくなり全身の健康にも悪い影響を与えます。
「固いものがかみにくい」「口がかわく」「むせることが多くなってきた」などを感じた時,「年だから・・・」とあきらめずに,口腔ケア(お口の清掃や口・舌などの体操等)を始めてみましょう!
まずは,口腔機能自己チェックシートを使って,ご自身の「口腔機能」をチェックしてみてください。また,ご自身では気づかないことがあるので,ご家族や介護者の方等も確認してあげてください。
指定医療機関で実施
対象:満40歳・45歳・50歳・55歳・60歳・65歳・70歳の方
各区役所・支所保健福祉センター
対象:妊産婦及び18歳以上の方,口腔機能相談は65歳以上の方
1年に1回は歯科健診を受けましょう。
お口の中がきれいになると,お食事をおいしく味わうことができるだけではなく,お口の中の細菌が原因となって起こる肺炎(誤嚥性肺炎)の予防にもつながります。できる範囲でご本人が行い,困難なことはご家族や介護される方が手伝いましょう。
お口の中をきれいにするために,いろいろな種類の用具がありますので,目的に応じて使いやすい用具を選びましょう。使用方法については歯科医師,歯科衛生士に相談しましょう。
歯のある方は歯ブラシを用いた清掃が重要です。1~2本ずつ小刻みに動かします。
入れ歯を洗う時は,万が一,入れ歯を落としてもこわれないように水をはった洗面器等の上で洗いましょう。
入れ歯は乾燥させると変形したり割れやすくなるので,特別に指示がある場合をのぞいて,寝る時や使用しない時は水を入れた容器に保管するのが基本です。
これらの用具はスーパー,薬局等で購入できますが,歯科医師,歯科衛生士の指導を受けてから正しく使いましょう。
歯と歯の隙間に入れて,前後に動かします。歯間ブラシが入らない場合は無理に入れようとしないで下さい。歯肉を傷めてしまいます。歯ブラシではとどかない歯と歯の間の清掃に便利です。
歯間ブラシでは通らないせまい歯と歯の汚れを落とします。歯ブラシではとどかない歯と歯の間の清掃に便利です。
力を入れずに奥から手前にやさしく動かします。乾燥している場合には水や保湿剤で湿らせてから使いましょう。無理をせず数回に分けてとるようにしましょう。
自動的に振動するので楽に歯みがきができます。握力が弱く,自分でみがきづらい場合や介護者がみがく時に便利です。