食と健康情報

口腔機能チェックシート (本人・家族用)

まずは,口腔機能自己チェックシートを使って,ご自身の「口腔機能」をチェックしてみてください。

口腔機能チェックシート (本人・家族用)

  設問 回答
1. 固いものが食べにくい
2. お茶や汁物等でむせることがある
3. 口がかわきやすい
4. 薬が飲み込みにくくなった
5. 話すときに舌がひっかかる
6. 口臭が気になる
7. 食事にかかる時間が長くなった
8. 薄味がわかりにくくなった
9. 食べこぼしがある
10. 食後に口の中に食べ物が残りやすい
11. 自分の歯または入れ歯で左右の両方の奥歯をしっかりかみしめられない

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あなたは・・・

食べ物を噛んで処理する働き(咀嚼機能)が
低下しているようです

詳しい情報と対策はこちら

さらに・・・

お口の中がかわいているようです

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さらに・・・

お口の中が汚れているようです

詳しい情報と対策はこちら

さらに・・・

飲み込む働き(嚥下機能)が低下しているようです

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口腔機能に問題はないようです

口腔機能のチェックシートで,次の項目に該当した方は・・・

  • 【1】固いものが食べにくい
  • 【7】食事にかかる時間が長くなった
  • 【11】自分の歯または入れ歯で左右の両方の奥歯をしっかりかみしめられない

食べ物を噛んで処理する働き(咀嚼機能)が低下しているようです

  • 柔らかいものばかり食べているとむための筋肉の力が,ますます弱くなります。これは,使わないでいると衰えてしまう全身の筋肉と同じことです。噛む力が弱くなると食事に長い時間がかかるようになります。
  • 唇や頬の筋肉も弱くなり,唇の端をひきあげられない場合は,笑顔には見えません。
  • お口の体操や噛むトレーニングで筋肉を鍛えると筋肉の力が強くなります。トレーニングは,まず専門のスタッフに指導を受けてから始めましょう。

よく噛むことにはこんな効果があります!

元気な笑顔になります!

かむ時に働く口の周りの筋肉は笑顔になる時も働くので,かむことにより顔の表情筋のトレーニングにもなります。

脳が刺激されます!

ガムをかむと眠気が少しなくなることからわかるように,かむことにより脳が刺激を受け,活発に働くようになります。

食べ物がおいしくなります!

食べ物本来の味はかみ砕かれて唾液に溶け出してから,舌の味を感じる器官()で感じられます。味わいの物質が多く溶け出すほど味わいがよく判るようになります。
また,かんだ時に感じる歯触り(食感)は食べ物の特徴を脳に教える,美味しさの大きな要素です。

言葉の発音がしっかりします!

発音に関する唇や舌の筋肉が,よくかむことにより鍛えられます。

つば(唾液)が多く出て飲み込みやすくなります!

かむことにより口や頬の筋肉がよく動き,その刺激で唾液が多く出ます。高齢になると唾液が少なくなりがちなので,出る量を増やすことが大切です。
かみ砕かれた食べ物は,つばによりまとめられて,軟らかい塊となって,飲み込みやすい状態になります。
また,唾液には発ガン物質の解毒効果があるといわれています。噛んで食品を唾液とよく混ぜて,食べましょう。

胃腸での消化吸収を助けます!

よくかむことにより食べ物が細かく砕かれて,胃での消化が楽にできるようになります。かむ刺激が脳に伝わると,胃液が出るようになります。

  • 判定結果に戻る
  • お口の元気体操をしてみましょう!(注意:クリックしてページを移動すると診断結果がリセットされます)

口腔機能のチェックシートで,次の項目に該当した方は・・・

  • 【3】口がかわきやすい
  • 【5】話すときに舌がひっかかる

お口の中がかわいているようです

  • 口をあまり動かさないで入ると,つば(唾液)の出る量が少なくなり,口がかわくようになります。
    口がかわくと舌の動きもなめらかでなくなり,食物の味わいや飲み込みが悪くなり,口臭も出やすくなります。お薬の影響でつばが少なくなることもあります。
  • そんな時にお口の体操や唾液腺マッサージをしましょう。つば(唾液)の出る量が増えて,口のかわきがよくなり,舌の動きがなめらかになります。
  • *お薬の服用や全身の健康状態により唾液の量は変化します,ご不安の場合は,医師・歯科医師に相談しましょう。

つば(唾液)はこんな大切な働きをしています!

食べ物を飲み込みやすくする

つば(唾液)が出ていないと,食べ物をうまくかみ砕くことができません。つば(唾液)はかみ砕かれた食べ物をまとめて,飲み込みやすくします。

口の中を清潔に保つ

つば(唾液)は食べ物のかすを洗い流して,口の中をきれいにします。口が渇くと汚れやすくなり,口臭の原因になります。

でんぷんを消化する

ご飯をよくかんでいると,つば(唾液)の中の酵素がでんぷんを麦芽糖(マルチトース)に分解して,甘みが出てきます。つば(唾液)はでんぷんを吸収しやすい形に変えます。

味を感じやすくする

つば(唾液)は食べ物の味物質を溶かして,舌の味を感じる器官(味蕾)で味を感じ安くします。かわいた舌の上に食塩をのせても塩味は感じません。味を楽しむには唾液が大切です。

口の中をなめらかにする

つば(唾液)で口の中が潤っていると舌もなめらかに動き,会話がしやすくなります。

その他

つば(唾液)の中には様々な効果を示す物質が含まれています。
【効果の例】
・むし歯予防の効果
・抗菌効果
・発がん物質の解毒作用
・アンチエイジング作用

  • 判定結果に戻る
  • 唾液腺マッサージをしてみましょう!(注意:クリックしてページを移動すると診断結果がリセットされます)

口腔機能のチェックシートで,次の項目に該当した方は・・・

  • 【6】口臭が気になる
  • 【8】薄味がわかりにくくなった

お口の中が汚れているようです

  • 歯だけでなく入れ歯や舌もきれいにすることや,歯がなくても口の中をきれいにすることはおいしく食べるために重要です。
  • 口の手入れは家庭でできる,効果的な「口腔機能向上」のトレーニングです。

お口を上手にきれいにするとこんなよいことがあります!

食べ物がおいしくなります

舌に汚れがたまっていると,舌の味を感じる器官()の働きを邪魔します。舌をきれいにすると,味の感覚が鋭くなり,薄味でもおいしく食べられるようになります。

口の中がさっぱりとします

口の中が常に汚れているとその汚れに気がつかず,きれいになって初めて違いに気づくことがあります。
上手にお口のお手入れをして,きれいになった気持ちよさを実感してください。

口,頬,舌の筋肉のトレーニングです

歯みがきの時に口を大きく開けたり,歯ブラシで頬や口を引っ張ってストレッチしましょう。唾液も多く出てきます。ブクブクうがいで,唇,頬,舌の筋肉を鍛えます。

歯周病やむし歯を防ぎます

歯の汚れは,むし歯や歯周病の大きな原因です。入れ歯の汚れは歯肉の腫れや口内炎の原因になります。

口臭を予防します

歯や舌の汚れは口臭の原因になります。口臭は自分では気がつかないことがあります。

口の中の細菌を減らして肺炎を予防します

口の中の細菌が原因となって起こる肺炎(性肺炎)を予防します。
> 歯ッピーNote 参照

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  • セルフケアが困難な方の口腔清掃
  • 日々のお口のお手入れについて(セルフケア)(注意:クリックしてページを移動すると診断結果がリセットされます)

口腔機能のチェックシートで,次の項目に該当した方は・・・

  • 【2】お茶や汁物等でむせることがある
  • 【4】薬が飲み込みにくくなった
  • 【9】食べこぼしがある
  • 【10】食後に口の中に食べ物が残りやすい

飲み込む働き(嚥下機能)が低下しているようです

  • 食べ物や飲み物をゴックンと飲み込む一連の動きは,実にたくさんの神経や筋肉が連携して食道に送り込む作業です。この神経や筋肉が衰えると,飲み込む行為が不十分になり,飲み込みにくくなり,むせやすくなります。
  • たとえば,飲み込む前の動きとして,口を閉じる力が落ちると食べこぼしが多くなります。
    また,舌や頬の動きが悪くなると,の方に運びにくくなり,飲み込んだ後でも口の中に食べ物が残るようにもなります。
  • 口や舌の体操や唾液腺マッサージなど継続して行うことで,飲み込みやすいように準備ができ,飲み込むときのむせが減り,薬なども飲み込みやすくなります。口を閉じる力も強くなり,舌や頬の動きもよくなります。
    また,首回りから肩にかけての筋肉も,飲み込みの動作に欠くことのできない大切な筋肉がたくさんあります。首や肩の運動も大切な嚥下訓練です。

飲み込みにはのどの部分だけでなく,お口の中も大切な働きをします!

口をしっかり閉じて,舌が正しく動く!

口を閉じていない場合は,かわりに舌が口の開いた部分をふさいで飲み込むようになり,舌は正しく動けません。お口の体操や舌の体操により,口を閉じる力や舌の力,頬の力を強くすることができ,飲み込みやすくなります。

つば(唾液)がよく出る!

つば(唾液)にはかみ砕かれた食べ物を1つの軟らかい塊にして,飲み込みやすくする働きがあります。お口の体操や唾液腺マッサージにより唾液の出る量が増え,飲み込みやすくなります。食前にするといいでしょう。

よく噛める!

大きな固まりよりも小さくかみ砕かれた食べ物の方が,飲み込みやすくなります。奥歯を噛んだ状態の方が飲み込みやすくなります。舌や頬の力や感覚が低下すると,食べ物が舌や頬の舌にたまりやすくなります。飲み込んだ後にも食べ物が口の中に残るようになります。お口や舌の体操や噛む練習により,舌や頬の力を強くすることで,飲み込みやすくなります。

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  • 唾液腺マッサージをしてみましょう!(注意:クリックしてページを移動すると診断結果がリセットされます)
  • 唾液腺マッサージをしてみましょう!(注意:クリックしてページを移動すると診断結果がリセットされます)

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