2013年4月4日
Vol. 21「豚汁で体も心もほ~か ほか」 その2 京都市鏡山保育所 塚本 真弓
【お礼の手紙が届いたよ】
後日,参加された方から手紙が届きました。その内容は,保育所の職員にあてた手紙と各クラス(3歳児,4歳児,5歳児)の子どもたちにあてた手紙が届きました。
3歳児クラスのこどもたちへの手紙から
きのうは みなさんが いっしょうけんめいつくってくれた ぶたじるをごちそうしてくれて ありがとう! とっても,おいしかったよ。
うまれてから まだ3ねんしかたっていないのに,おはしがじょうずに つかえるのには びっくり!
そして たべたあとのしょっきもいすも きちんとかたづけていましたね。えらいです。
【返事を描こう】
早速,子どもたちに届いた手紙を読みました。すると,3歳児クラスの子どもたちは,「おばちゃん,ぼくのテーブルで一緒に食べたよ」「わたしも,一緒に食べた」と楽しそうに言っていました。そこで,担任保育士が,「こんな,素敵なお手紙をもらったし,みんなでお返事を書こうか?」と尋ねると,「うん。書く」と画用紙に自分の顔を描き始めました。中には,お花や自分とおばちゃんと二人を描く子どももいました。
4歳児と5歳児にも届いた手紙を読むと,「やったね」と嬉しそうにしたり,5歳児の子どもは「せんせい,お返事を書くから紙をちょうだい」と言って,「おてがみ,ありがとう。とっても,うれしかったよ。また,ほいくしょに,きてね」などと,心を込めて返事を書きました。中には,封筒も自分で手作りしてお返事を書いた子どももいました。
【お礼の手紙】
子どもたちの手紙に対して,再び一人ひとりにお返事をいただきました。
~ 体も心も ほ~か ほか ~
このように,保育所に地域の方を招待したことから,手紙のやりとりが続いています。
豚汁パーティを通して,心温まる交流が始まりました。
最近では,「孤食」「個食」などという「こ食」が課題となっていますが,今回の取組を通じて「誰かと一緒に食べる」ことの大切さを感じると共に,『食』というものは,お腹を満たすものだけでなく,心も満たしてくれる魔法の素材だと思いました。